







シティポップはただのジャンルではなく、
世界で最も豊かな国であった当時の日本の、
都会的な楽観性の本質を捉えていた。
今日ではその音楽の響きはただの懐古主義ではなく、
世界の人々のライフスタイルとなっている。
それは当時生まれていなかった世代も同様で、
世界中のZ世代やミレニアル世代にとって、
『レトロクール』の新たなシンボルとなった。
今になってシティポップがブームとなった背景には、
YouTubeやInstagram、TikTokなどの影響がある。
シティポップのルネッサンスは、長年醸成されてきた。
まず1990年代には日本のアニメやゲームが海を渡り、
日本の文化輸出の新たな幕開けを迎えた。
そして2000年代には様々なSNSが登場したことで、
日本のオタク文化と主流の文化を融合させた。
シティポップの復活は、時代を超えたその証となった。
しかし長年、日本の豊かなカルチャーへの唯一の窓は、
非公式にアップロードされたコンテンツであり、
それは大きな問題であった。
配信サイトなどの台頭でアクセスは改善されたが、
今でも問題が全て解決したわけではない。
日本は今でもCDが売れる国であるため、
シティポップを代表する一部のアーティストは、
youtubeなどに曲をアップしていないのだ。
それにもかかわらず、シティポップの精神は、
創造性に国境を感じない世代によって活気づけられ、
ますます豊かなものになっていっている。
古いものと新しいものを融合させようとする世代に、
シティポップはインスピレーションを与え、
アイデンティティを形成し続けているのだ。

