今回はヴィンテージ自転車の修復を収めた動画から。
映像は日本在住のアメリカ人が制作・投稿されたもので、
修復作業も、普段は事務員をされている投稿者さんがご自身で行っています。
今回レストアされているのは、昭和29年(1954年)に第一位通産省大臣賞を受領した、
大久保製作所(戦前は三村製作所)製造の「マグネット号」。
当時自転車は高価で、一般的なサラリーマンの給料の2ヶ月分の価格だったそうです。
投稿者さんによると、「塗装はそのまま、コンパウンドで磨くだけ」で、
「欠品はオークションで探すしかなかった」とのこと。
磨くだけと言っても、全て分解しての作業ですので大変な労力だったと思うのですが、
「素晴らしいのは当時の日本人職人さん達です。
最初からいいものだったので、レストアがそんなに大変ではありませんでした」
と、見事な日本語で繰り返しご謙遜の言葉を残していらっしゃいました。
コメントは
こちらの英語版の動画から
ゴミから宝へ(昭和自転車) ■ アメージング。
こっちだとこれくらいのビンテージ物は見つけるのが大変なんだよ。
ほとんど不可能と言ってもいいくらいに。
過去の職人技は、テクノロジーによって破壊されてしまった。
どうもありがとう。新たな動画を楽しみにしてます。
アメリカ ■ 俺は外国の自転車にはさほど興味が持てない。
でもこの自転車は本当に美しいと思った。
投稿者も見事な仕事をしたね。
俺もいつかあんな自転車を発掘したいよ。
イギリス ■ よくあそこまで復活させたなぁ!
それにしても何てゴージャスな自転車なんだ!
アメリカ■ ワーッ、美しい自転車を見事に甦らせたね。
心から感銘を受けた。感動に震えたくらいだ。
カナダ■ 僕が受けた感動を言葉で表すのは難しい!
だけど本当に衝撃的だった。ありがとう!
スウェーデン■ あんな綺麗に修復出来ちゃうもんなのか! おめでとう!
「太陽の帝国」で少年が乗ってた自転車を思い出す :)
アメリカ
■ この自転車凄い……。動画主さんもグッジョブ!
おめでとう……そして、ありがとう :)
チェコ ■ あなたはあの自転車を、「歴史」の世界から「今」へと連れだしてあげたんだ。
それは本当に物凄いことだと思う。
この動画に、あなたに出会えたことを神に感謝します。
アメリカ■ これ……は……。畏敬の念に打たれたよ。
あの自転車、今はかなり高額になってるんじゃないかな。
宝物と呼ぶにふさわしい自転車だね。
ドイツ■ ちなみに完全に修復するまでにどれくらいの期間を要しました?
ニュージーランド ■ おおよそ二ヶ月です。
幸運なことに、そこまでパーツが欠けてなかったので。
他の自転車の場合は、パーツを見つけるのにも時間がかかり、
もっと長い期間作業にあたってました。
投稿者■ 見事だけど、どうやって修復したのかを見せて欲しかった……。
スライドショーじゃなくて、ってことね。
アメリカ■ 投稿者さん、凄い。本当に。
しかし作りがしっかりした自転車だなぁ。美しい!
スウェーデン ■ この自転車を手に入れてるためにいくら払ったんだろう。
ネットで同じタイプの一台を探してるんだけど、
かなり高額なのかな?
国籍不明 ■ だいたい40ドルくらいでした。
売って欲しいとのオファーを10回ほど受けましたが、
今のところ手放す気はありません。
投稿者■ あなたはあの自転車に、乗られることの喜びをもう一度プレゼントしたわけだね。
ホントいい動画だなぁこれ。
カナダ■ この人、本物の職人だよね。見事にあの自転車を甦らせてる。
アメリカ ■ 大げさでもんなんでもなく、あの自転車は宝だよ。
写真もプロが撮ったみたいに凄く良い感じ。
フィリピン ■ よくこれだけ綺麗に修復したもんだ!
細部へのこだわりがたまらない。
ゴージャスな自転車に再び命が宿ったわけだ。お見事!
アメリカ ■ 楽しんでいただけたようで何よりです。
だけど、本当に賞賛されるべきは、
約60年も前にこの自転車を作り上げた、
日本の職人さんなんだと思います。
投稿者 ■ 本当に凄い!
あの自転車が持つ本来の美しさを引き出したんだ!
細部まで徹底してこだわってる!
あの自転車に対して敬意を持って作業に当たったのが伝わってくるよ。
そこがまた素晴らしい。
イタリア■ 錆を落とすだけでトータルいくらかかったんですか?
アルミ箔とかの他に特別な薬品は使いました?
アメリカ ■ 色々な等級の研磨用スチールウールを使いました。
修復にかかった予算は50ドルくらいです。
投稿者■ 元から「ゴミ」なんかじゃない……。
錆にまみれてもなお、ファンタスティックじゃないか。
イギリス■ 修復技術に驚愕した!
その忍耐力と本来の輝きを取り戻そうとするヴィジョン。
投稿主さんに畏敬の念を抱いたよ。
シンガポール ■ 傑作! 修復した人にも製造した人にも心の底からの賞賛を送りたい。
ブラジル■ 当時自転車の製造技術はオランダが世界一だったんだよね。
デザインは映像の自転車に似たものだった!
力強く、そして美しい!
本来の姿を引き出す。それで十分だね。
イギリス ■ 感動した。傷も見えるが、それがまた価値を高めてるな。
ブラジル ■ とても注意深く作業に当たってるのが分かる。
ヴィンテージの物には、なるべく手を加えないほうが良かったりするんだよね。
ところでこの自転車は日常的に使ってるのかな?
アメリカ ■ 頻繁に乗ってます。
乗る度に、シンプル・イズ・ベストってことに気づきますね。
なるべく手を加えないほうが、という意見にも賛成です。
傷も、錆も、へこみも、歴史そのものですからね。
投稿者■ あの自転車の美しさを目にすれば、
仕事につぎ込んだあなたの愛の大きさがよく分かる。
アメリカ■ 自転車の命を救うお医者さんみたいだね。
あのバイクに俺も乗ってみたい。
あんな新品みたいな50年代の自転車は他に見たいことないよ。
インド■ ここまで修復するなんて凄い! 博物館に飾られてもおかしくない!
アメリカ■ 人類の1人として言わせてくれ。
歴史に埋もれてしまったこの宝物に、
新たな命を吹き込んでくれてありがとう。
アメリカ 投稿者さんのコメントはどれも素敵なのですが、私が特に感銘を受けた言葉を。
「当時のものづくりはまさに当時の日本人の心を表すような気がします。
『謹製 (心を込めて謹んで製造する)』。 昔の方々から見習うことが多いでしょう。」
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