今回は、アメリカにおける日本のゲームの人気の高まりを伝える、
ウォール・ストリート・ジャーナル紙の記事からです。
以下が記事の要点になります(青字部分だけでも十分かと思います)。
・近年の日本のゲームに見られる独特のキャラクターなどの見た目、
そしてストーリー展開を評価する人が増えたことにより、
アメリカにおける日本のゲームのファン層が厚くなっている。
・グリーによると、同社が開発・運営している「ダンメモ」の4月の売上は、
日本でよりも、米国での方が40パーセントも多かった。
創業14年で初めてのことである。
東京を拠点とするゲームコンサルタントのSerkan Toto氏は、
「こんなことは10年前には考えられませんでした。
日本のゲーム会社は今まさにルネサンス期にあるのです」と指摘する。
・カプコンの「モンスターハンター:ワールド」は、
発売からわずか2ヶ月ほどで約790万本を売り上げた。
これは同社の歴史上、最高の出荷本数である。
また、「ドラゴンボール ファイターズ」を販売したバンダイナムコは、
アメリカにおける売上高が昨年度よりも22%も増加した(4年で約3倍)。
・「ドラゴンボール ファイターズ」は人間的ではなくアニメ的な動きにし、
「ダンメモ」は、日本の声優の声をそのまま使っている。
スクウェア・エニックスの佐々木通博氏は、
「かつて欧米人は日本のRPGをからかうような風潮があったが、
現在では日本的なストーリーやキャラクターデザインを、
賞賛するようになってきている」と語った。
・カナダ出身の32歳のネットワークエンジニアは日本のゲームについて、
「日本のゲームはプロットがよく練られてるし、音楽も素晴らしい。
それにフィールドに蝶が飛んでいたりと、ディテールにもこだわるんです。
日本のゲームのそういった点が好きです」と語る。
・ゲーム販売におけるターゲット層の1つは20代、30代の人々、
つまり日本のアニメ、映画、商品とともに育ってきた世代である。
アメリカの特定の世代が日本の文化に馴染んでいることが、
小規模なゲーム会社にもチャンスをもたらしており、
日本一ソフトウェアが販売する「魔界戦記ディスガイア5」などは、
アメリカでの出荷本数が増えている。
・エース証券の安田秀樹氏は、
「日本のゲームが欧米からの支持を獲得していることを、
日本一ソフトウェアの成功が例証しています。
日本のゲームの人気の高まりは、世代交代が起きた結果です」と指摘している。以上になります。
つまり「日本のポップカルチャーに囲まれて育った世代が、
いよいよ購買層になったことが大きな要因ということでしょうか。
記事に寄せられた反応をまとめましたので、ご覧ください。
海外「ありがとう任天堂!」ポケモンGO 米国人にメートル法を認知させる快挙
翻訳元
■■■■■■ どうして僕らが日本のゲームに興味を持つのか。
そのことが分かる興味深い記事だった。
+3■ 日本のゲームには感動的なものが多い。それが鍵だと思う。
こっちのゲームには創造性がないんだよ。
同じような作品ばかりで飽和状態。本当につまらない。
+1■ 面白い事に「リーグ・オブ・レジェンド」とか「スタークラフト」とか、
アメリカのゲームは欧米よりアジアでの方が人気なんだよな。
■ 日本のゲームがアメリカのゲーマーを魅了してるって?
それは水に触ると濡れるって言うのと同じくらい常識だろ。
+2■ 欧米のゲーム会社の「少しずつ出費させて苦しめる」ってやり方に、
こっちのゲーマーたちはもうウンザリしてんだよ。
日本のゲームはいつだって品質を大事にしてる。
■ 別に欧米のゲーム会社の収益が落ちてるわけでもないぞ。
■ 文字通り日の出の勢いということか🇯🇵
■ 俺はアメリカの「リアル」なゲームにハマれない。
リアルな世界が見たくなったら外に出りゃいいんだし。
日本のゲームはアートスタイルや演出を大事にしてる。
「どうだ、リアルだろ」って主張することはしなくて、
ゲーム性を大事にして作品を作るんだよ。
+1 ■ さらに言うと日本のゲーム会社は収益化のモデルでもある。
日本のゲーム会社はこっちの企業よりも保守的で、
まだあまり課金システムを取り入れてない。
+1■ ダンマチのゲームはかなりいい感じ。アニメも大好きだった。
■ むしろ日本がゲーム業界を支配してなかった時があるのかと。
+2■ ポケモン、バイオハザード、ファイナルファンタジー、ドラクエ……。
こういうシリーズがなかったら、ゲームは退屈なものだった。
■ スクエニの「ニーア オートマタ」をプレーしたばかり。
買って良かったって心の底から言える!
■ お、おう……。
ニンテンドーとかソニーの人気がようやく高まってきたよな……。
+5■ グラフィック重視のゲームには飽き飽きしてる。
俺がニンテンドーのゲームをやり続けてる理由の1つだ。
+1■ 僕もグラフィックよりストーリーの方が大事な人間だけど、
日本のゲーム会社がその価値観を代表してるとは思わない。
悪く捉えないでほしい。大好きな日本のゲームもいくつかある。
でも独創性に欠けたターン制のシステム、
ゲーマーに迎合したキャラクターデザインと会話、
冴えないストーリーが満載の日本のゲームは珍しくない。
■ おいおい、ちょっと今更感がないか?
日本のゲーム業界は1988年からずっと巨人だっただろ……。
■ 日本のゲームをプレーしてる人数が日本よりアメリカの方が多いからって、
日本のゲームが席巻してるってことではないと思うけどね。
単純にアメリカの方が人口が多いからでしょ。
海外「日本は大国じゃなくなる」 過去最大の人口減に外国人がショック ■ 日本人って基本あまり家にこもらなくて、
ゲームも外出先でやることが多いんだよ。
だから携帯ゲームとかスマホゲームが人気なの。
■ 昔のゲームは最高の体験が出来たよね。
今はリアルなグラフィックが全てになってる。
ストーリーが基本となるゲームが中心だった時代に戻りたい。
+2■ 当然と言っていい流れじゃないか?
ニンテンドーとセガが80、90年代に世界を席巻してた。
ソニーも90年代に入ってから大人気だったわけだし。
■ ポケモンもファイナルファンタジーも衰えを知らない。
格闘ゲームはほとんどが日本製で、そっちも衰えを知らない。
■ アトラスはスクウェア・エニックスを超えたと思うわ。
少なくともRPGのクオリティーでは。
■ 30代の人間も全員が全員アニメを観て育ったわけじゃないけどな。
俺は昔からマーベルのコミックの方が好きだったし……。
海外「日本製だったのか!」 日本アニメ『未来少年コナン』がイタリアで再び脚光■ 日本のゲームがこっちのゲーマーを虜にしてるのは今に始まった事じゃない。
過去20年を見てみろよ。
「ファイナルファンタジー」、「ドラゴンクエスト」、
「スーパーマリオ」、「ゼルダの伝説」、「ピクミン」。
一番売れたゲームは全部日本製だ。
+15 ■ 何と言ってもニンテンドーの生誕地が日本なわけだし。
+1■ 最近のは内容よりもグラフィック重視だからなぁ。
それに色を変えてるだけで中身は同じようなゲームばっかだし。
日本のゲームがここ数年で復活したね。
特にストーリー、技術面、そして全体的なゲームの深さの面で。
■ ファイナルファンタジー6とかの名作をプレーして育ってきた人間は、
日本の開発者たちの情熱に今でも感謝の気持ちがあると思う。
+1■ 自分は趣味として28年間ゲームをやってるけど、
傑作、あるいは独特だと思うゲームのほとんどは日本製なんだ。
それは今でもまったく変わってない。
今の欧米のゲームの方向性を考慮すると、
日本のゲームの存在感は今後さらに高まっていくだろうね。
+2
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