英語のアニメーションの日本語における略語である「アニメ」。
今では世界語になっているこの言葉ですが、
「アニメーション」の最初の日本語訳は「凸坊新画帖」とされており、
その後、線画、繰画、動画、漫画などの呼称を経て、
1980年代には一般にも「アニメ」が定着していったと考えられています
(アニメ「まんが日本昔ばなし」からも分かるように、
「アニメ」以前は「(テレビ)マンガ」という呼び方が一般的だった)。
さて、今回は日本語の「アニメ」の定義に関する記事からです。
記事では、欧米など海外において「アニメ」は、
「目が大きく多様な髪色のキャラが登場する、
日本製のアニメーション」だと考えられている一方で、
日本では、アメリカの「ザ・シンプソンズ」や、
現在NHKで放送中の「おさるのジョージ」もアニメで、
果てはディズニーのアニメーション映画ですら、
「ディズニーアニメ」とも呼ばれているなど、
幅広い定義を持つ言葉である事が紹介されています。
また記者は、日本で生まれ育ったご長男に対して、
複数のアニメーション作品について確認したところ、
「サザエさん」は古すぎるためアニメではなく、
「鉄腕アトム」は手塚治虫が作ったからアニメで、
「クレヨンしんちゃん」は子供が観てはいけないもの、
という答えが返ってきたそうで、
「アニメ」は人によって定義が違う言葉であるとも指摘されています。
外国人にとってはさらに混乱する内容にも思えますが、
ほとんどの方がそれぞれ自分なりの定義を持っているようで、
コメント欄には様々な意見が寄せられていました。
「日本語は本当に特殊だ」 日本語に3種類の文字がある理由に外国人から驚きの声
翻訳元
■■■■ 「アメリカ製の『ザ・シンプソンズ』も日本では『アニメ』」
これは示唆に富んだ良い指摘だと思った。
僕は前までどこの国のものかが重要だと思ってたけど、
今はスタイルこそが重要なんだという考えに変わった。
■ 「ジャパニメーション」
そんな呼ばれ方をしてた時代を誰か覚えてる?
+11 アメリカ ■ 「ナルト」アニメスタイル、日本が舞台、日本語
「ヤスケ」→アニメスタイル、日本が舞台、英語
「キャッスルヴァニア」→アニメスタイル、欧州が舞台、英語
個人的に、「アニメ」はスタイルの事だと思う。
+8■ アニメとアニメーションの主な違いは、
アニメは非現実世界を舞台に現実世界の感情を描いて、
アニメーションは非現実世界を舞台に、制御された、
あるいはステレオタイプな感情を描くものだと思ってる。
だからアニメは視聴者に現実世界を感じさせるんだ。
逆にアニメーションは偽りの感覚だね。
+1■ 「アニメ」には「アニメーション」以外の意味はないでしょ。
ディズニー作品や「ザ・シンプソンズ」だって「アニメ」なんだから。
記事は冗長だけど、言いたい事はそれでしょ。
+7 アメリカ ■ 現地語で「チャイ」はお茶を、「サハラ」は砂漠を、
そして「ソビエト」は連邦をそれぞれ意味する。
だけど俺たちは「チャイ茶」、「サハラ砂漠」、
「ソビエト連邦」って呼んでるよね。
なら「アニメアニメーション」があっても良くない?
香港■ 俺にとってはかなりシンプル。
日本人向け ー他の全ての層は二の次ー に作られた、
日本発のアニメーションが「アニメ」。
例えば「ドラゴンボール」「ガンダム」「攻殻機動隊」。
アニメ風の物はあくまでもアニメ風に過ぎない。
+10 ■ その定義だと「THE ビッグオー」の二期はどうなる?
日本で作られたアニメーション作品だけど、
明らかに欧米の視聴者向けだったぞ。
+4 (※アメリカでの好評を受け、第二期が制作された)
■ またネット民は言葉の定義で争ってるのか。
+8「日本人は天才かw」 日本語だけに存在する表現が完璧すぎると世界が絶賛■ アニメは単に「日本のアニメーション」。
基本的には略語に過ぎない。
「ジャパニーズ・カートゥーン」とかって言うより、
「アニメ」って言った方が楽じゃん。
+1 ペルー■ 誰かがアニメをカートゥーンって呼ぶと、
こっちのアニメファンたちは怒るよね。
+4 アメリカ■ 個人的にはスタイルとかは関係ないと思う。
シンプルに考え過ぎなのかもしれないけど、
日本製のアニメーションを「アニメ」だと認識してる。
+6■ 記者はシンプルじゃないと思ってるようだけど、シンプルだよ。
日本製だけをそう呼べばいいんだよ。
■ 「アニメ」は日本製である事が前提だろ。
韓国とかに外注してたりはするけど、
会社は日本でアイデアも日本から来てるんだし。
それにストーリーに組み込まれる文化的なものは、
日本人の影響を受けてるわけだよ。
だから「アバター」や「ヤスケ」はアニメ風だけど、
本当の意味で「アニメ」とは言えないんだ。
+2 アメリカ ■ そういう事だと思う。
「アニメ」は日本のアニメーションスタジオによって、
日本で制作されたアニメーションの事。
日本で制作されない限り「アニメ」ではない。
□ 他の代表的な間違いは、「トウキョウ・シティ」ね。
アメリカ海外「東京が首都じゃないの?!」 『日本の首都』の真実に台湾人が衝撃 ■ 何で「トウキョウ・シティ」がおかしいんだ?
ポルトガル □ 「トウキョウ市」は1940年代に消滅したから。
23の特別区から構成される区域になったんだ。
■ 大学でSF文学の講義を受講した時を思い出した。
教材のテーマは「SFとは何か」だったんだけど、
「SFとは、SFファンがSFと認めるもの」に落ち着いた。
アニメもそういう事だと思う。
アニメファンがアニメだと認める作品が「アニメ」。
+13■ 俺は「アバター」は「アニメ」だと思ってるけど。
+1■ 難しく考える事はない。「日本製アニメーション」だ。
+6■ 「日本製アニメーション」という定義の他に、
「日本製アニメーション風」も「アニメ」になると思う。
■ 西洋人が日本の用語を間違って使うのは今に始まった事じゃない。
逆に日本人も英語で同じ事をしばしばやるが。
インド「日本人に英語は必要ない」 『日本人が英語を話せない理由』に海外から様々な声■ アニメが大人気な事は知ってるけど、俺は大嫌いだ。
アメリカ ■ 名作に出会うまではみんなそう言うもんだ。
だけど出会ってしまったら最後。
アニメ配信サイトに登録して、最新話を観るために、
ポップアップを閉じる事に時間を費やす事になる。
+12■ アジアでアニメーション化、あるいは描かれた物。
俺はそういった作品を「アニメ」だと思ってる。
カナダ■ 外来語の意味が変わるのはしばしば起きる事だな、
例えば「オタク」という言葉が日本から伝わってきて、
今ではそれがアメリカでも一般的になってきてる。
でも日本では否定的な含みがある一方で、
アメリカではより本来の日本語の意味に近い、
本当の「ファン」という意味合いで使われてる。
+7 アメリカ ■ 自分も「オタク」という言葉の定義について議論してきて、
その結果考え方が変わったんだ。
前までは、日本ではマイナスの意味合いを持つ言葉だから、
アメリカでもそうあるべきだと思ってた。
でも結局は外来語だからね。
アメリカに来たなら定義が変わってもいいと思う。
欧米人は単純にアニメやマンガを好きな人の事を、
侮蔑的な意味はなく「オタク」と言ってるね。
+3 アメリカ■ 個人的に「アニメ」は「日本のカートゥーン」だとしか思えない。
20年以上観続けてきたけど、その認識を変える理由もない。
でも日本ではそんなに複雑に考えられてるのか……。
■ アメリカ人の感覚ではフォーマットの事だ。
オープニング→本編→エンディングって流れね。
そしてアニメはOPもEDも最高にいい曲なんだ。
いい曲がないと「アニメ」とは言えん。
アメリカ海外「一瞬で心を盗まれた」 ルパン主題歌のジャズアレンジが格好良過ぎる■ 「ジャパニメーション」が一番分かりやすい。
+6 アメリカ ■ 実際にそう呼ばれてたわけだしなw
プエルトリコ■ 多様な意味合いを説明されたところで、
俺にとっては「日本製アニメーション」だ。
+14 スペイン■ 日本語の「アニメ」は「アニメーション」を意味し、
英語では「日本製アニメーション」になる。
つまり現状はそういう事なんじゃないかな。
+3
やはり「日本製の作品のみがアニメと呼べる」
というニュアンスのコメントが一番多く見られました。
個人的には記者のご長男の「古い作品だからアニメではない」
という感覚はなんとなく分かる気がします。
例えば日本最古の「なまくら刀」は、
「アニメ」と呼ぶよりも「テレビマンガ」が、
もっと言うと英語である「アニメーション」の方がしっくりくる。
まぁこれは非常に感覚的な事なのですが、
その感覚的な事が肝だったりするんじゃないかという気もします。
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