数多くのジャンルの作品が存在する日本のアニメ。
その1つに、大きな事件や出来事は起こらず、
キャラクターたちが交わす会話を軸に、
何気ない日常を淡々と描写していく「日常系」があります。
「日常系」という言葉の誕生は2000年中頃とされており、
「あずまんが大王」を筆頭に、「ひだまりスケッチ」、
「らき☆すた」、「けいおん!」などが代表的な作品となります。
「日常系」は日本では非常に人気の高いジャンルですが、
海外、特に欧米ではそこまでの人気を獲得出来ておらず、
翻訳元では、その理由について議論が交わされています
(なお、英語では「Slice of life」と呼ばれる事が多い)。
寄せられた反応をまとめましたので、ごらんください。
「日本らしさ全開だw」 日本の映画産業の特殊性が一目で分かるデータが話題に
翻訳元
■■■ 俺はアニメの大ファンだけど、こういうジャンル自体初耳。
だから調べてみたけど、かなり多いみたいね。
+255 ■ 基本的に「日常系」と呼ばれてる。
+72 ■ 日常系は概してコメディの傾向があるね。
+12■ 欧米では、現実逃避が出来る作品が求められるんだよ。
+196■ 個人的には好きなジャンルなんだけどね。
素晴らしい世界観が構築されてる事が多いし。
+3■ 日本以外では魔術的リアリズムと呼ぶべき作品が人気を得やすい。
特に南米では根強い人気があるんだ。
+32■ 「のんのんびより」は可愛らしい作品だったなぁ。
すごく落ち着くし、作画も美しかった。
+12■ 欧米では確かにアニメだと人気がないけど、
ことゲームとなると傾向が違ってて、
癒しを提供するようなジャンルが多い気がする。
+12■ スタジオ・ジブリも入らないかな?
少なくともいくつかの作品はそうだと思うけど。
+632 ■ 「となりのトトロ」を観て驚いたね。
だって揉め事が全くないんだもん。
大きな山場がある事を期待してたんだけどさ。
+129 ■ うーん、ジブリ作品だとごく一部でしょ。
ほとんどの作品は日常系とは言えない。
+19 ■ 「火垂るの墓」を観てもそう言えるかな?
+4■ 俺はまさに今癒し系の作品にハマってる。
不健康でストレスが中心の日々から解放されたよ。
+7■ 「蟲師」はちょっとしたいざこざがあるけど、
それでも信じられないくらいの平穏がある。
+7 ■ 自分はそこまでアニメが好きじゃないし、
日常系というジャンル自体知らなかったけど、
それでもこのトピックを見たときに、
「蟲師」がまず頭に浮かんだよ。
+2■ 欧米のエンターテインメントで一番近いのは、
「ボブの絵画教室*」なのかなって思った。
+6 (*1983年から1994年にかけて米PBSで放送された番組。
日本でも1990年代前半にNHK-BSで放送された)
■ 「日常系」が一般的な呼び方だね。
すごく心が温まる、シンプルなジャンルなんだ。
欧米ではあまり一般的じゃないのは残念だよ。
+2■ 個人的には日常系は受け付けない。
とは言え他人の趣味にどうこう言うつもりもないが。
+5□ 自分は日本で育った。
お気に入りのバンドの1つは癒し系ロックバンドなんだ。
+6 ■ 歌詞が励みになるよね。
欧米にももっとああいうバンドが増えてほしい。
+6 □ なお、ここでは「Bump of Chicken」を指している。
+8■ 日本のマンガに釣りに特化した作品もあるぞ。
バトルとかパワーアップとかって要素はないし、
神によって作られた釣竿が登場する事もない。
ただとにかく釣りをするだけなの。
でもそれがかなり面白い。
+10海外「俺の国でも売ってくれ!」 日本製のルアーの完成度が凄まじい■ いや、俺たち外国人だって大好きでしょ。
「オープンワールド」系のゲームが人気なのも、
結局同じ事だと思うんだけど。
+4 ■ ゲームのメインストーリーに全く関係ないのに、
街をうろうろしたり人助けしたりするよね。
+2■ 「世話やきキツネの仙狐さん」みたいなアニメかな?
でも欧米にも同じようなジャンルはあると思う。
観終わった後に「ほっこりした」ってなる映画とか。
+4■ 僕のこの意見はあまり受け入れられないかもしれない。
だけど「東」と「西」で文化を分けるのはやめない?
なんか世界には2つしか文化がないみたいに聞こえる。
+3 ■ 映画は日本かハリウッドしかないみたいなね。
+3■ 日常を切り取った作品は欧米にも存在する。
だけど大抵はフィクション物じゃないんだよなぁ。
■ むしろこれは日本が特殊なんだよ。
特に何も起きないような作品より、
アクション物やバトル物がウケるのは当然。
それは欧米に限らずどこの国でも基本同じ。
■ 「どうぶつの森」シリーズは欧米でも大人気だが。
+3■ 自分は日本で暮らしてるヨーロッパ人だ。
単純に、生活のあり方の違いじゃないかな。
欧州人は他の場所で癒しを見つけてるんだよ。
「本気で言ってるのか!?」 『日本は欧米人には退屈な国』 という調査結果に反論続出■ 「となりのサインフェルド*」がある。
あれだって"何も起きない日常"を見せている。
そしてあの作品は「欧米側」であるアメリカの作品だ。
以上、反論はあるかな?
+3 (*米NBCで1989年から1998年まで放送された。
1990年代で一番の人気を誇った国民的コメディドラマ)
■ うむ、日常を切り取るような健全なアニメーションは、
日本に期待した方がいい。
+2■ やっぱり争いとか緊張があったほうが燃える。
何も起きない日常を見ても面白くない。
それでも時には癒しが必要になる時もあるんだよね。
ただやっぱ、そういう感じのストーリーは、
欧米ではあまり受け入れられないだろうなぁ。
+2■ ジャンルの呼び方は知らなかった。
だけどこういったジャンルの作品は、
現実世界で疲弊した精神を、救ってくれるんだ。
+5
欧米欧米とひとまとめには出来ませんが、
ハイライトとなるシーンが重要となるようでした。
もちろん日本でもやはりアクション系が王道ではありますが、
こういった特異な傾向の違いは興味深いですね。
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