日本の漫画やアニメ、特にバトル物などでは、
大多数の作品に登場する必殺技。
幅広い世代、そして世界的に人口に膾炙されている必殺技といえば、
やはり「ドラゴンボール」の「かめはめ波」でしょうか。
そのポーズだけでも「かめはめ波」だと分かるくらい、
非常にアイコニックな必殺技ですが、
敵に向けて放つ際には、必ず「かめはめ波!」と叫びます。
「ドラゴンボール」以外の作品においても、
必殺技を用いる際にはキャラクターは技名を口にするわけですが、
今回の翻訳元の引用記事では、その理由として以下の2点を挙げています。
1. 漫画は通常白黒でキャラを見分ける事が難しいため、
必殺技を叫ぶ事で、分かりやすくしている。
2. 侍の「名乗り」文化の影響(※なお、コメントしている方々の多くは引用記事は読んでおらず、
翻訳元のスレッドのタイトルにある、
「白黒のため技名がないと混乱をきたすから」に反応している)
日本のキャラクターはなぜ必殺技の名前を叫ぶのか。
この点に対し、様々な反応が寄せられています。
その一部をご紹介しますので、ごらんください。
「なぜ侍は盾を使わないんだ?」 戦国時代の合戦を再現した映像が大反響
翻訳元■ 違うね。白黒かどうかは関係ない。
叫んだ方がもっと力が出る。だから叫ぶんだ!!!
+233■ 自分はアニメを観ないし、マンガも読まない。
だけどどういう背景があるのか気になるなぁ。
+2■ 日本のマンガに関する仮説は、
日本語で書かれた引用文がないと説得力がないな。
ちなみにマンガ家のクルマダ・マサミ先生は、
「リングにかけろ」や「聖闘士星矢」などの作品で、
必殺技を叫ぶ手法を多用してる。
その理由は一説によると、攻撃の威力を読者に納得させる際に、
何か特別な物を描かなくても済むようにするためらしい。
+35 ■ 少なくとも1972年の「マジンガーZ」で、
すでに技名を叫ぶ文化は日本のアニメにあったね。
バトル物で更に古い物があったのかは分からない。
+10 ■ 特撮物でもよく技名を叫ぶよな。
「ウルトラマン」とか60年代の作品は詳しくないけど、
この文化が当時からあっても別に驚かない。
+2■ ちなみに日本のマンガが白黒なのは、WW2以来の伝統。
マンガ家が戦地の兵士たちにすぐに届けられるように、
時間を削減するべく色は塗らなかったらしい。
+16 ■ それはおそらく事実だと思う。
そもそもマンガ家の忙しさは尋常じゃないし。
+20 ■ 単純に今でも経費削減のためなのでは?
君の意見にソースはある?
+1■ 「エクスカリバー!」とか、
武器の名前を叫ぶときもある。
+367「まさか本当に実在するとは!」 三種の神器の存在に外国人から驚きの声が殺到 ■ そういうのはちょっとやりすぎだと思う。
なんでもかんでも叫べばいいってものじゃない。
とは言え上手に使う事も出来る。
「ドラゴンボール」の「かめはめ波」なんて象徴的だね。
ただ両腕を前に出すだけじゃ同じ効果は得られない。
みんな子供の頃にあのポーズの真似をしただろうけど、
一度声を出さずにポーズだけでやってごらん。
そしてもう一度、今度は技名を叫んでみよう。
ほら、もっと素敵になった。
+156 ■ やってみた。
職場の同僚達が冷めた目で俺を見てるよ……。
+61 ■ とりあえずどっちがいいか多数決を採ろうか。
+38■ 「白黒だからキャラが見分けづらい」か。
まぁ40人のキャラクターがいても、
3種類しか顔のパターンがないマンガもあるしね。
+191 ■ 「シティーハンター」は大好きだけど。
ツカサ・ホウジョウの女性の描き方の違いは、
髪型だけのことが多い気がする。
+34 ■ なぜかここでミツル・アダチに流れ弾。
+11 (※代表作は「タッチ」「みゆき」「H2」など)
■ サムライが実際に名前を叫んでた伝統の影響もがあるんだよ。
日本の武道は基本、「叫び」が組み込まれてるよね。
おそらく鋭く息を吐き出すことで、
より力強く技を繰り出せるんじゃないかね。
+103「日本の鎧の格好良さは異常」 侍たちが着用した本物の甲冑が外国人を魅了 ■ それが正解。
具体的に、特に日本では「気合い」と呼ばれてる。
気を高めるための掛け声だとされてるんだ。
そして力を高めるという実際的な理由もある。
+72■ すぐ思いついたのはベジータの「ギャリック砲」!
+10 (※なお英語圏ではGarlic(ニンニク) gun)
■ 自分があまりアニメを観ない理由は、
キャラクターがいつも何か叫んでるから。
過度にドラマチックな怒鳴り方をするし。
静かに会話をしてるシーンは好きだけど。
+2■ マンガだと常に叫んでるわけじゃないんだけどね。
技名を口にするのはオノマトペのようなもので、
読者のための様式化された字幕みたいなものなのかも。
+4 ■ その事を皮肉るアニメもあって、
「機動戦艦ナデシコ」がまさにそれ。
メインキャラクターの一人は大のアニメファンで、
巨大ロボットを操縦するときには、
非言語的な制御方式が採用されてるのに、
それでもいつだって技名を叫ぶんだ。
そして他のキャラはその事にツッコミを入れる。
「なんでわざわざ技名を叫ぶの?」って。
+1400■ 剣道では一本を取るために、攻撃する部位を叫ぶよ。
だから練習中はいつもアニメの世界にいる気分になる。
+95海外「なんて自由なんだ!」 明治期に撮影された剣道の稽古が物凄い■ 俺は「ワンパンマン」で、
サイタマが技名を叫ぶシーンが好きだ。
「連続普通のパンチ!」
+3400■ ほとんどのアニメはマンガが原作だし、
マンガファンの自分としても、この説は納得できる。
だけどそもそもマンガで技名を叫ぶ必要があるかなとも思う。
人気作品のほとんどはアクションの描き方が上手くて、
技名を叫ばなくても何が起きてるか分かるから。
+14■ でももし「エヴァンゲリオン」のキャラが技の名前を叫んでたら、
なんだか拍子抜けしちゃいそうな気がする。
+4■ ちょっと話が本題から逸れるかもしれないけど、
作中でその理由を説明する作品もあるよ。
例えば「BLEACH」では、
「剣の精神を呼び起こして、より強力な技になる」
といった感じで。
+342 ■ 技の名前を叫ぶのって要は、
呪文の構成要素みたいなものなんだよ。
発動するためには呪文を唱える必要があるんだ。
そうする事で特別な物である事も分かるし。
+175 ■ 実際に魔法を使うアニメやマンガでは、
詠唱ありと詠唱なしの魔法が出てくるけど、
通常は後者の方がより強力だね。
+66「また日本人がハードルを上げた」 とある日本の職人の技術が完全に魔法だと話題に■ キャラクターが必殺技の名前を叫ぶ事が、
「ドラゴンボール」をよりいい作品にしてると思うけどね。
「かめはめ波」や「ギャリック砲」が、
技名を叫ばずに放たれるところを想像して見て欲しい。
+7■ 俺は「白黒だから」説はこじつけだと思う。
作画が相当酷くはない限り、何が起きてるかは分かるよ。
「シグルイ」ではほとんど技名を叫ばないけど、
状況を把握するのは全然難しくない。
+40■ 「呪術廻戦」は面白いアプローチをとってるよ。
攻撃に名前が付いてれば威力がより上がって、
技の効果を説明するとさらに強力になる。
だから技を説明して力を高める方法と、
説明とかをせずに相手に推測させる方法がある。
それで色々なレベルの戦略が可能になるんだ。
+103■ 自分が聞いた話とは違う。
だから理由は1つではないのでは?
恐らくは色々な事情から、この文化が生まれたんだよ。
+8
日本人からすると必殺技を叫ぶのは当たり前過ぎて、
外国人の指摘がなければ気づかない点かもしれないですね。
なお、やはりこういう話には諸説あるようですが、
「巨人の星」の「大リーグボール」、
「仮面ライダー」の「ライダーキック」、
「マジンガーZ」の「ロケットパンチ」など、
1970年代前後には必殺技を叫ぶ事は一般化していたようです。
- 関連記事
-

↑皆様の応援が、皆様が考えている以上に励みになります。