洋画、洋書、洋楽などの作品名を、
日本語で付け直したものである邦題。
原題とはかけ離れたものになる事も少なくないですが、
翻訳元では、殆どの国では原題そのままであるにもかかわらず、
日本だけは意図的にタイトルを長くしていることが、
複数の例とともに指摘されています。
原題 邦題・「エンカント」→「ミラベルと魔法だらけの家」
・「ブレイブ」→「メリダとおそろしの森」
・「モアナ」→ モアナと伝説の海」
・「ルカ」→「あの夏のルカ」
・「ソウル」→「ソウルフル・ワールド」
・「タングルド」→「塔の上のラプンツェル」
・「フローズン」→「アナと雪の女王」
・「ディスピカブル・ミー」→「怪盗グルーの月泥棒」
・「アップ」→「カールじいさんの空飛ぶ家」
・「ラタトゥイユ」→「レミーの美味しいレストラン」
・「ムーン」→「月に囚われた男」ここでは原題が単語タイトルの物を中心に取り上げられており、
邦題は内容をイメージしやすくするためか、
丸々変えたり、独自に言葉が付け足されている事が分かります。
この指摘に、外国人から多くの反応が寄せられていました。
その一部をご紹介しますので、ごらんください。
「日本らしさ全開だw」 日本の映画産業の特殊性が一目で分かるデータが話題に
翻訳元
■■■ へー、知らなかった。こういう違いは面白いねw
音節の違いが影響してるとか?
■ あらすじってなかなか読まれないものだし、
タイトルをあらすじ代わりにしてるとか?
+22■ 日本語は一言のタイトルには速過ぎる言語なんだよ。
日本語で「魅力」は「ミリョク」で、0.5秒以内に発音出来る。
そういう部分も関係してると思う。
■ 日本語だと長くした方が綺麗に聞こえるのかもよ。
だから基本的に長いタイトルが多いんじゃないかね。
■ 短いタイトルだと、内容を誤解される可能性がある。
それを防ぐために長くしてるんだと私は思ってる。
+205■ タイトルを短くするのは、中世のスペインでも起きてる。
例えば「ドン・キホーテ」は元々、
「奇想天外の騎士ドン・キホーテ・デ・ラマンチャ」だし。
+107 ■ 日本でも名前がタイトルの物は短いね。
「ドラえもん」とか「NARUTO」とか。
+2■ 俺たちが「千と千尋の神隠し」を、
「千尋の旅」に訳した事へのリベンジだろ
(※スペイン語版。英語版では「Spirited Away(神隠し)」)。
なんて冗談はさておき、英語だと長い文章に見えるけど、
日本語ではきっと1つの概念になるんじゃないかな。
+8■ 日本語自体かなり複雑な言語だからなぁ。
表現したいことを理解させるためには、
ちょっとした説明が必要になるんだよ。
+4海外「日本語は難しすぎるw」 日本語がいかに複雑かを伝える映像が大反響■ まず文化が違うってのもあるけど、
商業的にもそっちの方が良いんだろうな。
■ そもそも日本ではタイトルの概念が異なるんだよ。
だから日本製の映画でもタイトルは長い物が多い。
欧米に輸出する時には短くするけど。
+275 ■ 面白いことに、人気が出ると略されるんだ。
「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」は、
日本では「ワタモテ」って呼ばれてる。
■ タイトルの変更はどの国でも起きてるけどね。
その国の文化に合わせるためのマーケティングの一環で、
基本的には消費者の間でそれが効果的に機能する。
+170 ■ でも日本はポスターも大幅に変えるよね。
個人的にはそっちの方が興味深い。
+70■ 流行やトレンドが時間の経過とともに、
どう変化してきたのかが分かって面白いよね。
欧米では逆に、数十年の間に極力短くするようになってるし。
■ ちなみにアメリカ版「カービィ」は、
笑顔だと米国では売れないという事で、
怒ってる顔に改変された。
+20「そういう事だったのか!」 日本人と欧米人の決定的な違いが分かる画像が話題に 
■ 長いタイトルの究極系が「異世界モノ」って事か。
+164■ 日本の文化では単語はタイトルとして受け入れられないんでしょ。
「AKIRA」みたいな例外もあるけど。
■ 台湾だと「ミラベルと魔法だらけの家」は「魔法滿屋」。
「マジックハウス」くらいの意味合い。
一種のあらすじだけど、短いのは短いね😅
+21■ 例に挙げた作品だけじゃなくて、
日本映画全体の傾向なのかどうか。
それが分からないと何とも言えないなぁ。
+21 ■ とりあえずライトノベルは長いのばっかだよ。
+8■ 日本のライバルになり得るのはスペインだな。
こっちも結構タイトルを変えていくスタイルだから。
■ 欧米との違いと言うけど、日本って文化的に欧米だろ?
「欧米が日本に合わせるべきだ!」 PS5の操作設定が日本式ではなく欧米式が優先され海外大荒れ■ 個人的には日本語のタイトルの方が好きだ!
+2■ 文化が違うと、直訳だとイメージが湧かない時があるんだよ。
そうならない為の1つの手段なんだと思う。
+8■ フランスでもタイトルを変えること自体はやる。
「エンカント(ミラベルと魔法だらけの家)」は、
「幻想的なマドリガルの家族エンカント」だし、
「フローズン(アナと雪の女王)」は「雪の女王」。
+1■ ライトノベルは通常タイトルで作品を紹介する。
だからかなり長いものが多い。
それで売れるなら個人的にはありだな。
+13■ 日本みたいな長いタイトルの方が合理的だと思うけど!
だって内容がある程度予測出来るじゃん。
+3■ 日本でも年間何百本もの国産映画が製作されてるわけで、
その中で外国映画が目立つ唯一の方法は、
タイトルを派手にする事くらいしかないんじゃないの?
+9■ タイトルは翻訳のプロが付けるわけじゃないからね。
マーケティングの担当者次第なんだよ。
+6海外「そんな意味があったのか」 日本の都道府県の英訳が面白いと話題に■ 「The Fast and the Furious: Tokyo Drift」と、
「Lost in Translation」はどっちも日本が舞台の作品だけど、
どういう邦題になってるのか気になるわ。
+7 ■ 「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」と。
カタカナで「ロスト・イン・トランスレーション」。
あまり違いがないね。
もっと面白いのを期待してたんだが。
+8■ 俺は日本式のタイトルはかなり良いと思う。
だってタイトルとあらすじが1つで済むんだぞ?w
+7■ このまとめはかなりクールだ。
日本の映画でもタイトルが長い傾向があるし、
短編小説でもやっぱりそれは変わらない。
「文化的なもの」としか言いようがないんじゃないかね。
+98
こういった違いは面白いですね。
「邦題はタイトルがあらすじになってる」
という指摘が散見されましたが、
確かに合理的と言えるのかもしれません。
秀逸と名高い「俺たちに明日はない」(原題:ボニーとクライド)も、
その対極の「ゼロ・グラビティ」(原題:グラビティ)も、
やはり日本人にとってはよりイメージしやすいですもんね。
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