現在世界中で驚異的な人気の伸びを見せている日本の漫画。
特にアメリカでは、毎月発表のコミック全体のランキングで、
トップ20のほとんどを漫画が占めるケースが続くなど、
その人気はブームの時期を終え、すでに定着したと言えます。
漫画人気を象徴する事例としてネット上では、
米最大の書店チェーン「バーンズ・アンド・ノーブル」で、
アメコミの棚が漫画の棚に取って代わられている事が度々話題に。
店舗によっては漫画が収められた棚が20架あるのに対し、
自国の作品であるアメコミの棚は5架、
あるいは漫画10架に対してアメコミが2架などと
大きな差が出ているケースも伝えられており、
この傾向はますます加速していくものと見られています。
このような状況に、アメリカ人から様々な声が寄せられていました。
その一部をご紹介しますので、ごらんください。
「日本に負けたのも当然だ」 女性も大活躍する日本の漫画界の特殊性が話題に
翻訳元
■■■■■ 4年前に「バーンズ・アンド・ノーブル」で働いてたけど、
アメコミがマンガに駆逐される現象はその頃に起きた。
その状況はますます拡大するばかりだ。
+71 ■ 少なくとも俺が住んでるカリフォルニアでは、
10年くらい前には既にそうなってたぞ。
+18■ そもそも私が定期的に「B&N」に行くようになったのは、
マンガを見つけに行くのがきっかけだもん。
+17■ 子供たちが私におねだりするのはいつだってマンガ。
アメコミを欲しがった事は一度もない。
+632■ パンデミック最中の欧米でのマンガの売り上げについて、
正確なデータを持ってる人っていないかな。
動画配信サイトでアニメを観て、
そのあとマンガにも移るって人が多い気がする。
+6■ 地元の「ブックス・ア・ミリオン」でも同じ現象が起きてる。
+204■ アメコミとマンガの決定的な差は、
マルチメディア商品としての宣伝の仕方にあると思う。
マンガを原作としたアニメのほとんどは、
原作をそのまま移植したような形でしょ。
例えば「僕のヒーローアカデミア」が好きで、
次のシーズンの放送が待ちきれないって人は、
マンガに飛びつく事が出来るんだ。
+149■ 重要なのはストーリーだよ……。
マンガはアメコミよりも話に説得力があるし、画期的
(特にアニメが身近にあるティーンネイジャーの心を掴んでる)。
欧米は日本のようなストーリーを作れるようになるだろうか?
いいや、まだ自分たちのアジェンダに囚われすぎてる。
+119■ 我が家には数千冊のアメコミとグラフィックノベルがある。
それでも娘は日本のマンガに夢中になってるよ。
学校に置いてある10代向けのグラフィックノベルも読むけど、
自分で買うのはマンガ、マンガ、マンガなんだ。
+44「日本を愛しすぎだろw」 香港人の異常なまでの親日ぶりを示すデータが話題に■ 欧米ではマンガ市場が毎年拡大しまくってるもんな。
+21■ マンガはアシスタント制度を採ってるのも利点だよね。
+59■ 最近気がついた事なんだけど、
インディーズのクリエイターたちが、
自分たちの作品をコミックじゃなくてマンガって呼んでるんだ。
個人的にそれはおかしな事だと思うけど、
コミックの現状を見るに、しょうがないとも思う。
+208 ■ そうそう。カラーマンガって呼んでる人たちもいる。
+56 ■ それはさすがに笑うしかないw
+23 ■ 思うに、それはスタイルがマンガ寄りだからじゃないの?
作風はマンガなのに「コミック」にしちゃったら、
彼らのターゲット層の目にとまらなくなるでしょ。
+22■ マンガは面白いし、絵も上手い。
アメコミは意識高い系に寄りすぎた。
+147「漫画家を舐めてた…」 一流漫画家たちの画力に外国人から驚愕の声 ■ アメコミだって絵は上手いよ。
単純にマンガの方が面白いんだよ。
+5■ アメコミは同じ事の繰り返しをやり続けてるからなぁ。
そろそろ改革が必要だと思うわ。
なのに変化する事に抵抗があるっぽいんだよ。
+21□ 今朝、地元(フランス)にある書店に行ったんだが、
アメコミがマンガや欧州のコミックに取って代わられてて驚いたよ。
マンガはマーケティングにも秀でてて、
最初の巻がお試し価格の3ユーロくらいで売られてるんだ。
そして2巻以降は6.90ユーロで購入できる。
+199 ■ そもそもフランスはマンガの一大市場だよね?
アメリカでは「ジョジョの奇妙な冒険」が20年遅れなのに、
フランスでは日本とそこまで変わらなかったはず。
+20 □ そう、日本に次いで世界2位のマンガ市場。
イタリアとスペインがそのあとに続く。
マンガの人気が高い理由は、主に70年代と80年代に、
当時安かったアニメを大量に輸入したから。
+29■ 1ヶ月に刊行されるマンガの数は、
コミックの1年分より多いかもしれない。
そして、これは今適当に考えたものだけど、
例えば「14世紀のフランスが舞台の恋愛物」とか、
ないジャンルはないんじゃないかってくらい幅広い。
+22 ■ 14世紀じゃないけど、フランス革命を描いた、
「ベルサイユのばら」は超有名なショウジョマンガだね。
+14「日本アニメの最高傑作だ」 今も『ベルサイユのばら』を愛するフランスの人々■ なぜ「ウォーキング・デッド」は上手くいってるのか。
それは時間軸が1つだからだと思う。
+83■ コミック好きの友達が何人かいる。
「バットマン」は何から読み始めたらいいのかそれぞれに訊いたら、
それぞれ違う答えが返ってきたわ。
+5■ 単純にマンガのキャラの方がクールに見えるもん。
見た目がカラフルでエッジが効いてる。
子供や10代の若者たちの目には、
映画やドラマで見るリアルな俳優よりも、
マンガのキャラクターの方が魅力的に映るんだよ。
実写化が上手くいかない理由もそこにある。
+76■ アメコミは抜本的な変化が必要。
このままでは日本の作品には勝てないと思う。
読む層があまりにも限られてるんだよ。
+11■ もう漫画が世界を制覇してしまったんだよ。
+7■ 「ONE PIECE」は世界で史上3番目に売れたコミックになった。
「スパイダーマン」を抜き去ったから。
一番売れてた頃の勢いが続けば、
10年以内に「バットマン」を超える事だって可能だ。
これって実際とんでもない事だよ。
「鬼滅の刃」なんて1年で8000万部売れたし。
+108■ ノルウェーのコミックショップはアメコミが充実してる。
だけどマンガコーナーは年々増えていってるし、
売り切れのシリーズも多くて、常に混雑してる。
しかもマンガの場合は英語の翻訳でそんな状況。
ノルウェー語だったら若い人はもっと買うはず。
どれくらい人気が出るか、想像もつかないくらいだ。
+10「親日家になったきっかけだ」 北欧でのみ爆発的な人気を誇る日本アニメが話題に■ アメコミを買って読むのは主に大人。
彼らはコミックとともに成長してきたから。
でも今の子供たちはマンガを読んで、アニメを観て育ってる。
+698■ ウチの末っ子もマンガとアニメにしか興味を示さない。
長男はアメコミを含めて割となんでも読むけど、
家族全体で言えば、日本のマンガを読む割合は、
ここ最近ますます増えていってるね。
+95■ 自分が最終的にアメコミからマンガに移行したのは、
マンガの方がストーリーに多様性があるから。
アメコミはスーパーヒーロー物ばかりなんだもん。
+21■ 卓越したストーリー、購入しやすい価格、政治的な主張のなさ、
作者がSNSでファンに対して失礼な態度を取らない……。
マンガが人気の理由は色々あるはずだけど、
いつだって案外、シンプルな事なんじゃないかな。
+19
- 関連記事
-

↑皆様の応援が、皆様が考えている以上に励みになります。