地理的に非常に近い事などが影響し、
日本と中国大陸は古代より密接な関係が続いてきました。
中国大陸より伝わった漢字は現代でも社会に不可欠であり、
派生して生まれたひらがなやカタカナもまた、
日常生活において欠かせないものであります。
一方で近代では、アジアで最も早く近代化に成功した日本から、
中国大陸へと知識や技術が伝播した例が多く、
特に日本で作られた、社会や科学などに関する非常に多くの言葉が、
中国語に取り入れられていきました。
以下は翻訳元で紹介されていた例のごく一部
否决、服用、改変、概念、共産主義、会社、規則、国際、
絶対、教授、教育、解剖、経済、景気、精神、理念、領土、
民法、民主、目標、目的、偶然、平面、気体、前提、強制、
駆逐艦、人格、商法、社会、時間、時事、白夜、版画、
半径、半旗、飽和、保険、保障、背景、必要、編制、変圧器、
標本、標高、評決、表象、舶来品、博士、博物、不動産、財閥、
採光、参観、参照、場合、場所、成分、乗客、乗務員、抽象、
出版、出版物、出口、貯蔵、貯蓄、触媒、伝染病、創作、催眠、
錯覚、大局、大気、代表、単純、単位、単行本、蛋白質、導火線、
登記、低調、低能、抵抗、地下水、地質、動員、独裁、独占、
主観二重奏、法律、法人、法庭、法則、番号、反動、反対、反感、
反射、範疇、方案、方程式、方程、方針、放射、分解、分配、
分析、分子、封建、封鎖、否定、協会、心理学、現金、現象、
系列、学力、液体、医学、遺伝、哲学、政策、政党、支部、制裁、
資本、紫外線、自由、宗教、組合、最恵国、右翼、左翼、作品……中国のネット上でもその事は度々話題になるのですが、
今回の翻訳元では、その割合は8割にのぼるらしいが本当なのか、
という点も議論されていました。
寄せられていた反応をまとめましたので、ごらんください。
中国「日本よ、中国人キャラが語尾に付ける『アル』ってどういう意味なんだ?」
翻訳元
■■■■■ 8割かどうかは分からないけど、実際かなり多いのは確か。
日本は必要に迫られて、多くの言葉を作り出したからね。
+11■ 政治、芸術、文学、医学、歴史、法律、
これらに関する言葉のほとんどが日本語の借用語。
そして数学、物理、化学の一部も日本語。
サブカルチャーもほとんどが日本語だ。
■ 普通に考えて、こういう文化交流はかなりいい事でしょ。
どっちが上とか下とか比べる必要はない。
+4■ 清末期の我々はうまくいってなかった。
そんな中国が初めて自らを国家として認識し始め、
日本語から「中華民族」という言葉を導入した。
それまでどの文献にも「中華民族」は登場しない。
最初にそう表現したのは日本人であり、
その後に中国でも導入されたわけだ。
+2■ 日本語の6割が古漢語からの借用で、
現代中国語の3割が日本語からの借用というイメージ。
欧米で生まれた言葉を日本が借用して、
それをさらに中国が借用するってパターンもあるね。
■ 結局は漢字で書かれるわけだから。
それなら外国からの言葉でも問題ないと思う。
+2■ 普通にこういう情報は見てて楽しいな。
+2■ 正確には「日本の漢字語」でしょ。
交番、消火栓、官公庁、電話、電池などはそう。
基本現代中国語は保守的で、ほとんど漢語が元だ。
■ 地質年代を示す独自の用語も日本から。
寒武利亜紀、二畳紀、三畳紀、白亜紀などなど。
+27「日本の影響力は凄まじいな」 新種の恐竜に『のび太』と名付けた中国の学者に称賛の声■ 理想、宇宙、進化、電話、国民、共和国は日本語らしい。
客観的なテレビ番組でその事を伝えてた。
+9 ■ 「中華人民共和国」という国名のうち、
「人民」と「共和国」が日本語。
+3 ■ 「宇宙」は上下左右の4方向を示す言葉として、
もともと中国語にあった言葉だし、
それが日本語って言えるのかは疑問。
+2 ■ 概念が違うから。
当時の中国では「宇宙」はおろか、
「太陽系」すら知られてなかったはず。
+3 ■ その通りだな。その反論は美しい。
+3■ 8割とは言わないまでも6割はあるはず。
でも実は日本の明治維新って、
本当はその前から始まってたんだよね。
そして文化交流は素晴らしい事。
交流がなければ遅れを取るだけだしさ。
■ 中国語の「伝統」も日本語から来てるの?
中国「もし日本がなかったら…」 今も元号の伝統を残す日本に中国から感動の声 ■ 「伝統」は中国の古文書にも登場する。
だけど現代とは意味が異なる。
清朝初期の「礼記」に記述があるんだけど、
「正統性の伝達」という意味合いなんだ。
+13 ■ 簡潔に答えると、YES。
現代中国語の「伝統」という言葉は日本語由来。
自分は日本に関する歴史的事実を恨んでるけど、
同時に歴史の肯定的な事実は受け入れる。
自分が受け入れようと受け入れまいと、
好きだろうと嫌いだろうと、
歴史的事実は歴史的事実であり、
歴史は改竄出来るものではないから。
日本語が現代中国語に与えた影響は、
非常に大きく広範囲に及んでるし、
指摘されない限り分からないだろうな。
+45■ イギリスがフランスに反撃するために、
新しいラテン語を発明したのと同じような事であって、
漢字文化圏が日本を味方につけていた事を、
素直に喜ぶべきだと思う。
+20■ 日本語由来の中国語はどれも「四角張って」いて、
「堅い」ってイメージがあるんだよなぁ。
■ 現代中国語の中にはもともと中国古来の言葉で、
それが後に日本で意味が拡大・縮小されたりして、
戻ってきたものも少なくないね。
本当に日本語から来てると言える言葉の代表例は、
「倶楽部」だと思うんだよ。
+4■ 現代中国語には確かに日本語に由来するものが多い。
だけどそれを認めるのは恥ずかしい事じゃないよ。
日本が漢字から新しい日本語を生み出せたのは、
結局古代中国の影響を受けてる事の証左なんだから。
+3■ 明治維新後、中国は多くの事を日本から学び、吸収した。
中国社会の発展が日本との交流との結果であった事は、
歴史を知っていれば否定出来ないはずだ。
中国「日本のおかげで今がある」 対中ODAが終了 これまでの援助に感謝の声■ 日本語由来の言葉は多過ぎてまとめようがないよ。
基本的には漢字2文字で構成された漢語で、
古文に存在しないか、古文と意味が大きく異なる場合は、
かなり高い確率で日本由来である事は分かってる。
+11■ 8割が日本語っていうのはさすがに無理があるだろ。
+12■ 8割は大げさだよね。実質的には4%くらいだと思う。
■ 学術用語に限れば8割は大げさじゃない。
でもこの事実は仕方がない。
今さら漢字を変えるのは大変だし受け入れるしかない。
恥ずかしがるような事でもない。
■ って言うか、ネット上にこの話題多すぎないか?
+2■ 中国語の外来語は主に下の3つから。
1.仏教用語。すなわちサンスクリット語。
仏陀、覚悟、執着など
2.他民族の王朝である清や元の言語
浩特(※モンゴルの自然発生的な村)、
的盧(※額に白い模様を有する馬)など、
3.現代日本語からの借用
現代の社会・人文・科学の語彙の7割
+3「日本には感謝しかない!」 インドの古代文字を今も残す日本に驚きと感動の声■ 日本から来た言葉ではあるけど、
「日本語」かどうかって言われると、どうだろう。
+5■ 中国には西洋の言葉を表現する語彙がなかった。
しかし先に近代化に成功した日本にはあった。
そして日本人は漢字を使っていた。
中国の先駆者達がそれを応用としようとしたのは当然。
+4■ 現代的な意味の「科学」は典型的な日本語だと俺は考えてる。
「科学」が適切がどうかを調べるために、
膨大な数の古文書を調べた人もいるんだ。
「サイエンス」を「科学」と訳した背景には、
非常に大きな意味合いがあるわけで、
だから「科学」はただの西洋の言葉の翻訳ではなく、
日本人の発明だと言えるんだよ。
+2■ 五四運動を始めた人たちの多くは日本に留学してたし、
多くの現代語が日本語から生まれたのは当然だ。
「共産党」という言葉も日本人が考えて、
それを留学生が中国に持ち込んだもの。
主に社会科学や人文科学の用語は、
7割が日本語に由来すると考えられてる。
分野によっては数え切れないくらい存在する。
しかし現在の中国人が文化的な脅威だと感じる必要はない。
多くの労力を省く事が出来たのだから。
翻訳を含め、日本がアジアの発展のために尽力し、
影響を与えてきた事は誰の目にも明らかだ。
+704
事実は事実として受け入れるという姿勢が徹底していました。
「日本発の中国語は『四角』で『堅い』感じがする」
という意見が個人的には非常に興味深かったです。
日本語では逆に漢語が「堅い感じ」がしますからね。
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