景観の改善や防災の観点から日本でも徐々に進んでいる電線地中化。
日本で初めて電線の地中化が行われたのは兵庫県芦屋市の高級住宅街で、
1928年(昭和3年)の事だったそうです。
メリットとしては、「景観が改善される」
「地震や台風で電柱が倒れることがない」
「災害時、垂れ下がった電線が緊急用車両の通行の邪魔をする危険がなくなる」
「地震の際、地中化された電線のほうが架空線より破損しにくい」
などいくつかあります。
一方で当然デメリットもあり、「目視による破損箇所の特定が難しくなる」
「地震等で破損した場合、掘り返し工事が必要になる復旧が遅れる」など。
災害には強いが、破損した場合は復旧に時間を要することになるようです。
また、電気事業連合会の発表によると、
地中での整備費は1キロ当たり4億から5億円。
これは電柱の約20倍と、コスト面でもデメリットは大きいようです。
様々な理由から、欧米諸国に比べ遅れている日本の電線地中化(無電柱化)。
電線が張り巡らせれた光景に、外国人の反応は、さて。
Spaghetti Cables in Japan!
■ 電気技師にとっては悪夢のような光景だな。
+3 オランダ ■ 何で地中に埋めちゃわないんだろ?
地震が多いのが問題なのか?
アメリカ ■ もしトラックか車が電柱に衝突しちゃったら悪夢だね。
地域一帯が停電の中夜を過ごさなきゃいけなくなる。
アメリカ■ 地震が多い国だからだろうな。
地中よりも地上にあったほうが修復が簡単なんだよ。
+48 アメリカ ■ いい指摘だ……。
あのエリアが環太平洋火山帯って呼ばれてるのを忘れてた。
イギリス ■ なるほど。
でも台風対策としては地下のほうがいいんじゃ。
ドイツ ■ 俺も台風の時は余計に被害が多そうだなぁって思った。
オーストラリア ■ 違うな。あれはゴジラを捕まえるための罠なんだよ。
+7 アメリカ ■ 目から何か落ちたと思ったら鱗だった!
何で地上に電線を張り巡らせてるのか、
その理由を知りたかったんだよ。
日本だと家の壁にも色んな線が取り付けられてるよね。
だけど君がその謎を解いてくれたっぽい!
アメリカ■ 自分は東欧に住んでるけど、
ああいう電線の張り方は禁止なんだ。
ケーブルって言うとだいたい電気ケーブルかネット用のケーブルなんだけど、
ヨーロッパだと地中化が義務付けられてるんだよ。
ルーマニア■ 3週間前日本に行ったけど、その通りだ。
そこら中に電線が張り巡らされてる。
アメリカ■ まぁ、日本は地震が多い国だから、の一言に尽きるな。
カンボジア■ 電話や電気はどれくらい安定してるのかな。
だってあれは普通に張り巡らせ過ぎだと思うんだよ。
たとえば誰かが電柱を壊したりしちゃった場合、
復旧させるまでにどれくらいの時間を要するんだろ。
イギリス ■ 日本人から聞いた話だと、
地震云々よりもコストの問題らしい。
アメリカ ■ 個人的にはコストのほうが納得のいく理由だな。
ドイツ ■ 台風と地震が多い国だから。
台風は暴風よりも洪水のほうが問題なんだよ。
地震の場合も地下だと間違いなくケーブルにダメージを起こす。
イギリス■ こっちにもこんな感じの電線あるよ。
地震がないにもかかわらず。
イギリス■ 俺の国だと、都市部を除いたほとんどの地域で地上に電線があるぞ。
たしかに地上にあったほうが修復は簡単だ。
だけど嵐が起こると簡単に停電になってしまう。
木が電線の上に倒れた場合や、
車が電柱にぶつかった場合なんかは特に。
アメリカ■ 俺の国とまったく同じ。
主な理由としては、岩地が多いことと、設置するのが安いことかな。
修復する分には高くなっちゃうんだけどね……。
だから関連会社はお金を稼ぎやすいんだ。
ブラジル ■ この光景にはちょっとノーコメントだわ。
ポーランド ■ 俺の国でも見られる光景だよ。
こっちの場合は都市部だと裏道に設置されてる。
郊外だと道路に沿って電柱があることが多いね。
アメリカ■ もしも日本で電柱が地中化されたら、
光景がどう様変わりするのかを見てみたくはあるね。
イギリス
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